フィナステリド(finasteride)は、アメリカの製薬会社メルク・アンド・カンパニー( Merck & Co.)が開発した抗アンドロゲン薬です。この抗アンドロゲン薬とは、男性ホルモン(アンドロゲン)のはたらきを抑制する薬のことで、前立腺肥大症・前立腺癌・男性型脱毛症(AGA)などに効果があります。
フィナステリドは、発毛剤の内服薬と外用薬に使用されていますが、世界的に発毛効果が認められているのは内服薬のほうで、フィナステリドの服用は成人男性に限られています。
そこで、フィナステリドについて女性が使用できるのか、また副作用はないのかなど注意点を含めてまとめましたのでご紹介致します。
フィナステリドとは!?
フィナステリド(finasteride)は、アメリカの製薬会社メルク・アンド・カンパニー( Merck & Co.)が開発した抗アンドロゲン薬で、5αリダクターゼの働きを阻害し、男性ホルモンテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されるのを抑制する働きがあります。そのため脱毛を防ぎ、発毛を促進する効果があります。
脱毛の原因の一つとして、脱毛分子DHT(ジヒドロテストステロン)があります。このジヒドロテストステロンは、男性ホルモン「テストステロン」に「5αリダクターゼ」という酵素が結びついた時に生成され、毛髪の元となる細胞(毛母細胞)の働きを低下させることが分かっています。それによって脱毛が引き起こされると言われています。
ですので、テストステロンが5αリダクターゼによって、ジヒドロテストロンへと変化してしまうこと自体を防げば、薄毛の進行を抑えることができるんです。その5αリダクターゼの働きを抑制できるのがこのフィナステリドです。
男性ホルモン「テストステロン」は男性だけが持つものではなく、女性もこのテストステロンを副腎や卵巣で分泌しています。血中テストステロン値で比べると、男性の5~10%と言われています(健常成人の場合)。
フィナステリドは本来、前立腺肥大症・前立腺癌などの治療薬で「プロスカー」という商標名で発売されていました。その後、経口フィナステリドが、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として米国食品医薬局(FDA)に認可されると、「発毛剤」として世界中でプロペシア(Propecia)という商品名で発売されるようになりました。
フィナステリドには、口から摂取する内服薬と頭皮に塗布するタイプの外用薬があります。世界的に発毛効果が認められているのは内服薬プロペシアのほうで、フィナステリドを配合した外用薬の種類は少なく、現在のところリグロースラボFIN25のみようです。
※海外製品ですので「個人輸入」でのみ購入できます。楽天市場・アマゾン・ヤフーショッピング・ドラッグストアなどの店舗では販売されておりません。個人輸入代行業者のアイドラッグストアーやオオサカ堂から購入することができます。
女性には危険!?
フィナステリドはもともと、前立腺肥大症・前立腺癌などの治療薬で「プロスカー」という商標名で発売されていました。その後、経口フィナステリドが、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として米国食品医薬局(FDA)に認可されると、「発毛剤プロペシア(Propecia)」という商品名で発売されるようになりました。
そのため、フィナステリドは成人男性に限られ、女性や未成年は服用できません。妊娠中の女性は触ることも止められています。フィナステリドは男の胎児や思春期前の男子の外性器の発育に大きな影響を与えることが報告されています。そのため、妊婦や授乳中の女性、こどもが近くにいる場合はその取扱いに注意が必要です。
また、服用をストップしても1カ月間は成分が体内に残留するといわれており、服用中の献血は禁止で、最低でも一ヶ月の休薬期間をとる必要があります。これは、血液中に残ったフィナステリドの成分が女性に輸血される危険性があるためです。
しかも!フィナステリドの成分は触れるだけでも吸収される(経皮吸収)可能性があり、家族がいる場合はその保管にも気を付けましょう。
副作用や注意点
フィナステリドの副作用にはこのような症状が挙げられています。ただ、その発生確率はとても低いといわれています。
性欲減退
ED(勃起不全)
精液量の減少
射精障害
肝機能障害
乳房圧痛
かゆみ
むくみ
副作用の発生確率が低いとはいえ、事前に症状をしっかりと確認しておき、異常が現れた場合は一旦服用を止めて医師に必ず相談しましょう。また、女性や未成年はフィナステリドの服用が認められていません。