ミノキシジルは女性にも効果がある!初期脱毛や副作用を詳しく解説

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薄毛・抜け毛で悩む女性は昨今少なくありません。女性も加齢やストレス・ライフスタイルの変化から前髪・おでこ・分け目・つむじが後退、薄くなってきている方が多いようです。

リクルートライフスタイルが男女2万人に対して「薄毛に関する意識調査」をしたところ、女性の20代で67.7%、30代で72.1%、40代では男性を抜いて77.6%もの方が薄毛を気にしているという結果になりました。そんな薄毛で悩む女性から支持されているのが医薬品成分のミノキシジルです。

そこで、今回はこのミノキシジルが女性にも効果があるのか、また、気になる初期脱毛副作用についても詳しく解説を致します。

リクルートライフスタイルが男女2万人に対して「薄毛に関する意識調査」
※出典元:www.recruit-lifestyle.co.jp(リクルートライフスタイル)

ミノキシジルとは!?

皆さんも一度は目にしたことがある、水谷豊さんがテレビCMをしている大正製薬「リアップ」。このリアップに発毛・育毛成分のミノキシジルが含まれています。このミノキシジルは、もともとは1970年代後半にアメリカで血管拡張剤としてアップジョン社(現Johnson&Johnson社)が開発し、血圧降下剤として使用されていました。

しかし、その副作用として全身の“毛が生える”という現象が起きたことから、頭皮に対しての外用薬として臨床試験が実施され、脱毛症に有効だと発表されました。今では、頭皮の薄毛を改善するのに効果がある医薬品として、ミノキシジル成分を含んだ発毛剤が世界90ヵ国以上で承認され使われています。

このミノキシジルは直接毛母細胞に働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させ、正常なヘアサイクルに戻す作用があります。そのため髪成長を早める働きがあります。

髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)というものがあり、髪の毛は日々作られ、それと同時に寿命を終えた髪の毛は抜けていきます。ヘアサイクルは、毛が生え始めてから毛母細胞がさかんに分化・増殖し、その成長が止まるまでの時期を指す「成長期」(一般的に2~6年の周期)、成長期が終わって休止期に移行する過程である「退行期」(1~2週間)、毛根が退化してから毛が抜ける直前までの「休止期」(3~4カ月)というサイクルのことをいいます。この毛周期は男性と女性で少し違いがありますが、女性の場合は4~6年、一生のうちに15~30 回くらいのヘアサイクルを繰り返すと言われています。

ヘアサイクル

一般的な抜け毛(壮年性脱毛症)は、毛根にある毛包が成長期に十分に成長しないため、毛包がどんどん小さくなることで生えにくくなります。また、成長期自体が短くなっているため、髪の毛もしっかりと成長しないので薄毛になっていきます。1日に抜ける髪の毛は50本~100本ぐらいで、100本以内であれば特に心配する必要はありません。しかし、抜け毛の数がそれ以上になると壮年性脱毛症の可能性があります。ですので、直接毛母細胞に働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させるミノキシジルが発毛に効果的なんです。

 

女性にも効果がある

ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として、おもに男性向けとして使われてきました。が、女性の薄毛治療にも外用薬としてミノキシジルを使うことに問題はありません。

2017年に日本皮膚科学会で発表された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によれば、ミノキシジルの外用薬は「ミノキシジル外用の発毛効果に関して,高い水準の根拠があるので,男性型脱毛症に 5%ミノキシジル,また女性型脱毛症に 1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める」とされており、「推奨度A」と最高レベルにランクされています。
2017年に日本皮膚科学会で発表された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
出典元:https://www.dermatol.or.jp 公益社団法人日本皮膚科学会

アメリカにおいては、2014年2月、女性用ミノキシジル5%製剤(1日1回型治療薬)が承認されていますが、日本ではミノキシジル5%製剤を女性に適用した臨床試験が行われていません。ですので、女性の方は、ミノキシジル1%配合をご使用ください。

また、ミノキシジルは継続使用で効果が発揮されます。というのも、「リアップ」シリーズでの臨床試験では、ミノキシジル1%を6ヵ月以上使用したところ効果がみられました。しかも!ミノキシジルの発毛効果を維持するには継続して使用することが必要で、使用を中止すると徐々に元に戻りますので注意しましょう。

※ミノキシジルは壮年性脱毛症に効果がありますが、ダイエット・妊娠・出産・病気などによる脱毛には効果がありません。

 

初期脱毛と副作用

育毛剤に効果があればあるほど、初期脱毛が起こる可能性があります。この初期脱毛とは、生え変わりを待っている髪の毛が、育毛剤などにより、これまで以上に早く発育するために起こる症状で、一時的に髪の毛が抜けることを言います。医薬品のミノキシジルもそうですが、優れた育毛効果がある成分ほど初期脱毛が起こりやすいといえます。通常、生え変わりを待っている髪の毛は、髪の毛の全体の10%にあたると言われています。ですので、ミノキシジルも発毛効果が高い成分なので、この初期脱毛が起こる可能性があります。

初期脱毛の期間は個人によって違いますが、1ヶ月程度の割合の方が多くを占めているようです。なかには普段と変わらなかったという方もおられます。初期脱毛が起こった場合の対象方法として、帽子やカチューシャなどの髪飾りをご使用されたり、また,ボリュームアップして見える髪型に変えるのもお勧めです。

また、血管が拡張されることで動悸・頭痛・だるさが起こることがあります。高血圧・低血圧の方は医師に相談の上使用しましょう。敏感肌・アレルギー体質の方は皮膚が炎症することで、頭皮が発疹、発赤することがあります。また、かゆみやかぶれが起きたり、フケが出たりすることがあります。気になる方は医師に相談の上ご使用下さい。

 

使用時の注意点

ミノキシジル配合の発毛剤には、ミノキシジルの濃度が5%、1%のタイプがあります。男性向けが5%、女性向けが1%になります。男性向けの5%の方が濃度が高いのでより効果的と思われるかも知れませんが、逆に副作用のリスクも高くなりますので男性向け5%はご使用にならないでください。日本皮膚科学会でも、試験の結果を踏まえて、濃度1%のミノキシジルを外用するよう、強くすすめるとしています。

また、薄毛治療は継続使用が第一です。大正製薬のリアップの臨床試験では、ミノキシジル1%を6ヵ月以上使用したところ効果がみられましたそうです。しかも!使用を中止すると徐々に元に戻るともいわれています。ですので、1、2ヶ月では諦めずに長期に渡り継続使用をしましょう!

女性の薄毛・脱毛にはさまざまな原因が考えられます。例えば、妊娠・出産などのホルモンバランスの変動によって起こるもの、急激なダイエットで起こるもの、甲状腺疾患などの病気によって起こるものがあります。これらの要因で起こる薄毛・脱毛に対しては、ミノキシジルは効果がありませんので使用しないようにして下さい。

 

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